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薬膳野菜の効能と食べ方~冬の体の巡りを快調に~

冬の養生に、薬膳の知識と威力を生かしてもらいたくて、薬膳野菜の効能や食べ方をご紹介していこうと思います。

年末から、「はやり風邪」に縁があり、1年前から学んできた薬膳の知識が、おおいに役立ちました。めったに病気にならないので、だいたいの養生の心得はあるつもりでした。が、さすがに熱と、頭痛、だるさに悩まされ、必死で養生法を探しました。
なんといっても、実体験から学び、自然の摂理を知ることで、やっと、薬膳での知識と献立や野菜の効能がすとんと落ちた気がします。

(時間かかりすぎ~~~(笑))


私は、えごまより長く野菜セットを出荷して38年の野菜農家なのです。農場の名はGOEN農場

GOEN農場から、畑にあるお野菜を毎週、名古屋の共同購入会土こやしの会に、届けさせてもらい早38年です。実際のご縁は40年前の愛知県の半田で、有機農業に弟子入りしてから、今に至っています。

名古屋からこの岐阜に移住してから1代目の有機農家は、本当に大変な歩みでしたが、チャレンジ続きの人生を送ることができたと思います。
食べてくださる会員の方々の、並々ならぬ支えや、集荷し配達下さるスタッフのおかげで
歩んでこれた一言に尽きます。
そして、健康のために有機農業をしているという信条のおかげで、子どもたちも元気に育ち、私たちも、歯医者かケガくらいで病院のお世話になることはあっても、元気に老年を迎えることができています。

健康オタクの私は、
子どものアレルギー、過労による貧血入院、ぎっくり腰のたびに、健康な食生活や運動とは?と探してきました。

 

1年前から、ピンと来て学び始めた薬膳でしたが、知識が増えるばかりで、本質に行きついていなかった気がします。

そんな私ですが、はやり病を受ける中で、
今何が起きているか、そのためにこの野菜を食べるということによって薬に働いてくれる。野菜の薬力を実感しました。

実は、これまでももちろん働いてくれていたから、こうして元気でいられたのだと思いますが、今年から土の菌根菌を豊かにする視点をより具体的に取り組み、病気や虫の害の少ない、健康度の高い野菜が豊富に畑にあり、豊富にいただくことができ、本当に愛おしく、ありがたく感じることになりました。

前置きが長くなって申し訳ございません。

それで、今本当に元気に育っている野菜たちの、効能や使い方を、薬膳や、油の知識と経験から、お伝えして、少しでも不調を抱えてた時の改善に、お野菜を生かしていただければ、

自然栽培された命の輝きが宿る野菜たちも、おおいに喜んでくれると思うので、お伝えしようと思います。
読んでいただければ幸いです。

冬の薬膳野菜の効能と食べ方(1)

~冬の野菜薬膳~
冬は寒くて乾燥してくるので、寒さと冷えからくる不調な症状が起こりやすくなります。
中国医学からみると陰陽の、陰が強くなり、陽が弱くなるのです。常日頃から冷えやすい人や、環境の変化に心も冷えてきたり、寒いところにいることが多い人も、冷えからくる不調を抱えがちです。
気分的にも陰性の「恐れ」を抱きやすく、陽性の「喜び」感情が弱くなりやすい季節なので、心配事にさいなまれたり、ストレスに、沈んでしまう季節になります。
鬱っぽくなるのって、暑い夏より冬のイメージですよね。たしかに・・・

★冬は「腎」の働きが増すのですが、
それに対して冷えは、腎がつかさどる腎臓、ホルモン、髪の毛、歯、聴力といった部分も弱めてしまうために、そんな不調が出やすくなります。
冬の風邪の症状には、悪寒、発熱、頭痛、胃痛、関節の痛み、下痢、便秘むくみ、といった、冷えからくる症状があるのは、冬という環境に対応できないためなのですね。
★膀胱と繋がる腎臓です。
水分の巡りが悪くなり、むくみや、尿の回数が多くなるといった変化も、出てきてたら、改善しなくては、大きな病気に繋がります。
ですから
冬の冷えや寒さを食で改善することができると
さらに腎の働きを強くして(向かい風を乗り越える)春に向けて、たっぷりと元気をためる季節になるチャンスとも言えます。
そこで、旬の野菜は、驚くほど体を温める作用があるのです。私たち農家や旬の野菜を農家から購入していただけるのは、
毎日、元気になる薬を食べている
ともいえるのですが、
反対に体を冷やすものも知っていないと、台無しになったりもします。
冬にとってはいけない食べ物も知っておきましょう
陰極まっているものです。冷たいものや、化学物質には要注意ですね。
食べ物ではないけれど、寝不足や、スマホ依存も大いに凶です。(私のことです)
じっとしているのも陰性、外を散歩したり、インドアスポーツもいいですね。


特に、体を冷やす野菜で2つ挙げるなら、
ニガウリ、キュウリの生です。
お茶で言うとドクダミ茶、いいものでも季節によってはあだになることもあるのです。


~~~~~~~~~~~~~
やっとここから、野菜の効能です。本題(笑)
(ごめんなさい)
薬膳野菜の効能や使い方です。
★ネギ
ネギは冬の風邪薬ともいわれます。身体を温めて発汗を促す効果もあるので、
スープにしたり、わかめなど海産物は、天然の塩気をとるのに冬には大切です。
わかめとねぎのスープ、最高の冬の薬膳料理です。
冷えが引き起こした痛みを改善、関節の痛み(コロ〇に多い)頭痛を和らげる効能。
★ターサイ
解毒効果が高いそうです。血液サラサラ、汚れた血を溶かしてくれます。
こちらも、イカやエビといった、海産物と一緒に、そこに生姜もいれてと、
血の巡りをよくして手足の末端まで巡りがよくなると、筋肉も柔らくなり、腰痛なども和らぐこともあるようです。
★春菊
体を温める作用あり、そして、イライラやストレスを和らげる作用もあるそうです。
身体を温める柚子とごま油、えごま油とお塩でナムルふうに和えたら、本当においしかったです。冬の寂しさ(笑)飛んでいきました。
体を温め血の巡りをよくする、にんにくとお塩のあえたものも、ばっちりでした。
★白菜
これは体を涼しくしてくれるそうです。
寒いからといっても温まりすぎている場合もありますよね。のぼせたり、飲みすぎたり、そんな時の目の充血や体のほてりを和らげてくれるそうです。利尿作用便秘解消にも、お鍋って、白菜があってネギや春菊、海産物、冬は鶏肉鴨肉がお勧めと、うまいことできてますね伝統食って。
★サツマイモ、大根人参
言わずと知れた温める野菜です。生の時と煮る時と効能が違っても来ますが、元気をもたらす肝腎かなめの冬の野菜です。
★そのほか、腎臓にいい、アズキ、体を温める黒い食材(米、黒豆、黒きくらげ、黒ゴマ)ミカン、ゆずも、冬の薬膳です。生姜、唐辛子、にんにくも、冬の元気の味方です

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
お役に立てたら嬉しいです。
本年もよろしくお願いいたします。

薬膳野菜のご注文を賜っています

ターサイ、春菊、白菜、水菜、ニンジン、サツマイモ、ネギが単品で、ご注文いただけます。

ご近所やご友人と共同で購入されると、送料が割安となります。

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